IPv6
出典: ASCII.jpデジタル用語辞典
あいぴーぶいろく、あいぴーぶいしっくす 【IPv6】 Internet Protocol Version 6
Internet Protocol Version 6の略。現在のIPが抱える、IPアドレスの枯渇やセキュリティ侵害などといった問題点を解決するために考えられた、IPの最新バージョン。1998年12月に出されたRFC2460(IPv6 Specification)で規定されている。IPv6では、IPアドレスが128ビットで表わされ、接続できるコンピューター数は約340澗(かん)まで拡大される。澗という単位は、兆の3乗(1兆×1兆×1兆)であり、約340澗というのは事実上無限大といえる。また、これによりIPv4で利用していたアドレス変換(NAT)を使わず、各端末がグローバルアドレスを利用できる。さらに、IPv6ではパケットそのものを暗号化してセキュリティを強化するIPsecや、ネットワークの自動設定機能が付加されたことも大きな変更点として挙げられる。さらにもう1つ重要なIPv6のポイントが、ルーターの処理の軽減である。IPv6では、さまざまな工夫によりルーターの処理を軽減してルーティングの処理を高速化できる。まず1つ目が、IPヘッダの固定長化だ。IPv4のIPヘッダは可変長だが、IPv6では基本ヘッダが固定長(40バイト)となり、拡張機能は「拡張ヘッダ」として付加される。ヘッダ長が一定になれば、アドレス長が伸びても処理はシンプルになる。2つ目は経路の集約である。現在のIPv4では、インターネット上の経路情報が約13万で、現在も増え続けている。一方、IPv6アドレス内には、TLA(Top Level Aggregator)、NLA(Next Level Aggregator)、SLA(Site Level Aggregator)と呼ばれる3つのIPアドレスの割り当ての階層が定められている。たとえばTLAは、大手ISPに割り当てられるためのもので、13ビット(8192個)で表現される。つまり、インターネットの最上位にあるバックボーンルーターが持つ経路情報は、理論上、わずか8192個まで集約できることになる。
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