プライベートアドレス

出典: ASCII.jpデジタル用語辞典

ぷらいべーとあどれす、ぷらいべーとあいぴーあどれす 【プライベートアドレス】 private IP address、private address

社内LAN家庭内LANなど、インターネットと直接には接続しないプライベートネットワークで利用できるIPアドレスのこと。

インターネット上の通信は、世界中で重複のない「グローバルアドレス」を使用する必要がある。また、インターネットが今ほど普及していない頃は、インターネットに接続しないホストにもグローバルアドレスを割り当てていた。しかしIPv4アドレスは約43億個しかないので、企業や家庭内LANが普及するとグローバルアドレスが足りなくなった。そこで、プライベートネットワークのみで利用できるプライベートアドレスが使われるようになった。プライベートアドレスが割り当てられたホストがインターネット側のホストと通信するときは、NATでグローバルアドレスに変換したり、プロキシーサーバーでアプリケーション層の通信を中継させる。インターネットを流れるパケットの送信元や宛先がプライベートアドレスだった場合には、途中経路のルーターで破棄される。

プライベートアドレスの範囲

プライベートアドレスとして使える範囲は、以下の通りである。

クラス区分 アドレス範囲 標準サブネットマスク 利用可能なアドレス数
クラスA 10.0.0.0~10.255.255.255 255.0.0.0 1677万7216
クラスB 172.16.0.0~172.31.255.255 255.255.0.0 6万5536
クラスC 192.168.0.0~192.168.255.255 255.255.255.0 256

利用可能なアドレス数にはネットワークそのものを示す「ネットワークアドレス」と、ネットワークに所属するすべてのホストを示す「ブロードキャストアドレス」を含んでおり、ホストに割り当てられるIPアドレスの数は、利用可能なアドレス数よりも2つ少ない。たとえば、クラスCのプライベートアドレスの範囲は192.168.0.0~192.168.255.255で256個のIPアドレスがあるが、ホストに割り当てられるのは192.168.0.1~192.168.255.254の254個である。

プライベートIPアドレス? プライベートアドレス?

プライベートアドレス、グローバルアドレスという区分は、IPアドレスの属性を示している。プライベートアドレスの根拠であるRFC 1918でも、「Private Address」と表記しており、厳密には「プライベートIPアドレス」という言い方は正しくない。もし「プライベートIPアドレス」というのであれば、「ブロードキャストIPアドレス」「リンクローカルIPアドレス」と言わなければならない。とはいえ、「プライベートIPアドレス」という言い方も普及しており、意味が通じないわけでもなく、誤用とまではいえない。

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